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佐世保の米軍基地にてレザー小物を販売
11/30~12/2 までの3日間、佐世保米軍基地内にてレザー小物の販売をしてきました。初めての英語を使っての販売で、不安と緊張が半端なかったのですが、何とか最後まで乗り切ることができてホッとしています。
米軍基地での販売に至った経緯
どういう経緯で米軍基地??と思われる方も多いと思いますが、始まりは、9月のハンドメイドイベントの際、突然二人の女性から声をかけられたことからでした。
一人は日本人の方で、もう一人は外国の方でした。販売している商品について質問されて、英語で通訳されてました。目の前で英会話を聞いていただけでも、何事?!と何となく緊張してしまいました。
お二人は、米軍基地内でのイベントを企画されていたスタッフの方で、出店していただける業者を探しているのですが、出店していただけないですか?というお話でした。
ハンドメイドのかわいい革小物と、その場で刻印をいれてあげるというパフォーマンスが大変気に入られたみたいでした。
好奇心旺盛で、新しいチャレンジを楽しむ我々にとっては願ってもないお話で、断る理由も、考える時間をいただくほどの迷いもなく、「是非やらせてください!」と即答しました。
もちろんアメリカ人相手の販売になるので、いつもと勝手が違うだろうということくらいは考えましたが、未知の体験ができることと、その後自分たちの仕事がどんな広がりを見せていくのかというワクワク感の方が勝っていたので、その場でお引き受けしました。
米軍基地での販売のための準備
その1 英語力を身につける
それからの2か月半、いつもの仕事をこなしながら、米軍基地でのイベントにむけて準備をしていきました。
とりあえず、一番大きな問題は英語です。聞き取れない、しゃべれないでは話になりませんので、簡単な英会話と、販売に必要な専門用語と会話は身につけたいところです。
そこで、ラジオのリスナーである我々がしょっちゅう耳にしている、スピードラーニングを取り入れてみることにしました。幸い、何年も前にではありますが、一式買い揃えてしまいこんでた教材がありましたので、それを引っ張り出して、工房での仕事をしながらずっと聴くことにしました。
かなり前のバージョンなので、内容的に今ではありえない状況の会話とかもありましたが、英語に耳が慣れるということには問題なく、逆に、昔はこんなだったよね~ 今ならありえないよね~ 若者には意味不明の会話だよね~ などと、違う意味でも楽しく聴くことが出来ました。
個人差は、CMどおり、かなりあるようで(笑)なかなか、1か月後には話の内容が理解できたとまではいきませんでしたが、何となく英語の発音に耳が慣れて、単語を聞き取れるようにはなってきました。とにかく続けてみるしかありません。
10月に入ってすぐに、商品のプレゼンをするために米軍基地に行きました。前もって通行許可の申請をしておいて、厳重チェックを受けてから中に入りました。
日本人スタッフの方に通訳してもらいながら、チーフマネージャーの方に作品の価格だとか使い道だとかを説明しました。
お二人の会話を聞きながら、自分が言った言葉の訳なのにまったくチンプンカンプンで、やはりこれではいけない!と英語習得の必要性を強く感じました。
その2 ドキドキの英文での契約
出店が決定してからは、基地内で販売をするために必要な、業者の識別ナンバーの取得、米軍との契約書のやりとりなどを、一つずつやっていきました。
書面はすべて英語です。書いてある内容は、読めないのでわかりません。これでいいのかな、間違いないのかなと、ドキドキしながら指定の場所に会社名やサインを書いて送ってという作業を、時間をかけて進めていきました。
その3 商品と販売ツールの準備
並行して、販売の準備を進めていきます。日本的でアメリカ人にウケそうな革小物を考えて、刻印も漢字を追加しました。イニシアルチャームは、外国人の名前にも対応できるよう文字を増やしました。
商品だけでなく、販売対応に必要なポップや資材を、考えうるかぎり準備しました。
価格もすべて$表示です。計算してすべての商品のタグをつけかえ、ポップも英語表記に作り変えました。
更に、英語力不足をカバーするために、商品説明や代金支払いの説明など、見せて読んでいただけるように、ありとあらゆる英語のカードを手作りしました。
何しろ初めての体験なので、やってみないとわからないことだらけでしたが、準備不足で大後悔だけはしたくなかったので必死でした。
もちろんそれだけに集中できるわけではないので、その間もイベント、教室、オーダー品の製作と忙しく、あっという間の2か月でした。
恥ずかしさを捨てて挑んだ3日間の販売で得たもの
そしていよいよ当日を迎えました。ここまできたら当たって砕けろ、やるしかないですね。
最初は緊張して、自分から声をかけることが全然できませんでした。当然むこうもこちらの様子を見て、英語がわからないんだろうなと感じるのか、あまり近づいてこなくて、これでは来ただけでおわってしまうという不安感におそわれてしまいました。
たまにのぞいてくれるお客様がいても、恥ずかしくてうまく話しかけることができなくて、チャンスを逃してばかりでした。
このままではいけない!そう思って、拙いながらも積極的に英語で話しかけ、説明をしました。
すると、少しづつですが興味を持って見てくれたり、商品を買ってくれるお客様が増えていきました。お手製のカードもとても役立ちました。
なかには、ポップのスペルの間違いを指摘してくれた女性もいて、正しく訂正することができました。
自分を含め、日本人は間違いに気づいても、はっきりと指摘することはあまりないように感じるのですが、お国柄ですかね。でもすごく親切な行動だと思いましたし、素直にありがたかったですね。スペルが違えば、商品の意味合いが違ってくるので。
この3日間は、色んなことを感じ、学べた貴重な体験となりました。反省し、改善すべき点もたくさんみえました。新たな目標と意欲もわきあがりました。
私たちは、50歳からレザークラフトに挑戦し、先だけを見て、今なお、新しい試みに挑戦し続けています。新しいことを始めるのに年齢は関係ありません。もう遅すぎるなどと諦める必要などないと思います。
レザークラフト教室を受講される皆さんも、ちょっと興味があってやってみたい、余暇を楽しみたい、熱中できる趣味を見つけたい、自宅でできるハンドメイド作家を目指したいなど、理由や目的は様々です。
でも、何か新しいことを始めたいという前向きな気持ちは同じです。20代から90代の方まで、幅広い年代層の方々が、とても生き生きとレザークラフトを楽しんでいらっしゃいます。
少しでも興味のあられる方は、一度鷹工房のレザークラフト教室を体験してみませんか?
興味のあることに思い切って挑戦してみることで、もしかしたらこれからの人生が何か変化するかも知れません。私たちのように。
今回の米軍基地での販売経験は、レザークラフトの世界で、まだまだどれだけでも新しい挑戦を楽しめるな!と、あらためて実感でき、ワクワクしてきた貴重な体験でした。
次回の米軍基地のイベントに向け、引き続き英語の習得に励みます。