鷹工房の職人である主人と私は、正反対といっていいほど性格や考え方が違います。
好きなこと、やりたいことも全然違うし、映画も主人は洋画のアクションものとかSFが好きで、私は邦画のヒューマンストーリーやミステリーが好きだったりして、なかなか休日を一緒に楽しめないことも多々あります。
仕事に関しても、主人は直感的に物事をとらえ、私は理論的に考えてしまうところがあるので、意見が食い違うこともよくあります。
お客様の無理難題のご要望も、私があれこれ考えて、難しいのではないかと思案している傍らで、できますよ!と即決します。
そのたびに私はぎょっとして、えっ!できるの?と戸惑うことも珍しくありません。
でもそんな時は、主人の頭の中では確かにできるイメージができていて、お受けするのに何の躊躇もないのです。
ただ、完成のイメージはできていても、そこまでのプロセスや技法が明確に決まってないこともあって、そこで一旦手が止まってしまうこともあります。
そこで初めて、私の出番が訪れるのです。
言葉で表現するのが難しいのですが、主人の頭の中でうまく繋がっていないところを、理論的に考え、紐解いたり逆に紐づけたりして、「こういうこと?」「ここをこうすればいけるんじゃない?」と提案をして、「そうそう!そうしたかったんだよ!」みたいな(笑)
そんな時は、それぞれ一人だけではやれることの幅が狭くても、二人で協力すれば幅広くいろんなことができるなーと実感します。
そういった意味で、私たちは二人で一人前だなと思います。
これからも、それぞれの得意分野をうまく組み合わせて、二人で三人分くらいの仕事をしていきたいと思います。
主人がワクワクするような無理難題のご注文おまちしてます。(笑)